ニュース

「心が折れるより骨が折れる方がましだ」──この言葉に込めた想い

今年度のCFATシャツのデザインが完成しました!

今年のデザインテーマは、「心が折れるより骨が折れる方がましだ」です。

 

この「心が折れるより、骨が折れる方がましだ」という言葉は、もともと戦後のイギリスでこどもたちの遊び場を広める活動をしていたアレン・オブ・ハートウッド卿夫人の本に書かれた “Better a broken bone than a broken spirit” という言葉が元になっています。

 

この言葉は、こどもにとって多少のケガよりも、挑戦や自由を奪われて心が折れてしまうことのほうが問題だという考え方を象徴しています。特にイギリスやヨーロッパのプレイワーカーたちの間でスローガンとして広まり、日本のプレイワーカーたちにも伝わってきました。

もちろん、「骨が折れる」ということを勧めているわけではありません。

この言葉に込められているのは、「こどもが自分で考え、試して、失敗して、学ぶ」――その貴重なプロセスを、大人が先回りして奪わないでいたい、という願いです。

 

近年、こどもたちを取り巻く環境は“禁止”であふれています。あぶないから、汚れるから、トラブルになるから――。

けれど、なんでも先に取り除いてしまえば、こどもたちは「やってみる力」「自分で決める力」「人とぶつかっても向き合う力」を育む機会を失ってしまいます。

 

今回のTシャツにこの言葉を選んだのは、わたしたちCFAが大切にしている想いを、少しでも多くの方に届けたいと思ったからです。

「なんでも禁止するのではなく、こどもたちの“やってみたい”を応援し、あそびを通じて育つ力を信じたい」

そんな願いが、この一言に込められています。

 

CFAのTシャツは、キャンプやイベント、通学など、さまざまな場面でこどもたちが身につけています。町でこのTシャツを見かけたら、“あ、挑戦の途中だな”と、温かく見守っていただけたら嬉しいです。