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今しかないこの瞬間、こどもは常に可能性にあふれている。だから、「こどものために」を突き詰めて考え、行動する。

幸田 望生(こだこ)

福岡県出身。東京家政大学造形表現学科を卒業し、中高美術教員免許を取得。在学中4年間、ベビーシッターのアルバイトを通してこどもたちとの関わりを持つ。卒業後は墨田区と港区の児童館に3年半勤務。児童館で0歳〜高校生まで幅広い年齢と関わりながら、公立学童保育に従事。こどもを取りまく環境や経験、心の豊かさを大切に思い、こどもたちの放課後を豊かにしていきたいという想いに共感し2017年よりCFAへ入職。シュタイナー教育に興味を持ち、工作や遊びを日々勉強中。

―これまでのキャリアを教えてください

公立学童の3年間勤務したのち、CFAに入職しました。

学生時代に、ベビーシッターのバイトをしていてこどもに関わる仕事をしたいと思うようになりました。大人は自分次第で世界は広げられるのに対して、こどもに選択肢はありません。こどもに関わる大人によって選択肢も広がるし、狭くもなる。こどもに対してできることがたくさんあると感じました。

中高の美術教員免許を大学で取得しましたが、学校の先生になるかは迷っていました。教員採用試験のための勉強をしながら、児童館に非常勤で務めているときに学童のことを知りました。学校の先生にならなかったのは、学校はどうしても最終的に評価をつけなければいけないところで、美術で表れてくる個性やこだわり、その人らしさといったものに「評価をする」「点数をつける」ということに興味がもてなかったからです。美術は好きですが、学校以外の場でもっと自由に美術ができたらいいと思いましたし、私にとっては点数や評価よりも、心が動く瞬間をどれだけつくれるかが大切で、学校よりも放課後のほうがその瞬間はつくりやすいと感じました。

―CFAでの仕事のやりがいは何でしょうか?

すぐに結果や成果が目に見えるものではなく、こどもたち一人一人の関わりに正解や答えはないので、迷うことも多いのですが、職員もこどもと一緒に成長できる、ということです。その子のことを思うといくらでもがんばれますし、目標はありますが終わりはありません。

常に足りない、足りないと思っていますが、うまくやろうとするのではなくて、何をその子が求めているか、その子がどうしたいのかなと考えられるようになったのは、成長できた部分なのかなと思います。自分でその場を納めることがゴールなのではなく、本当にその子のために何ができるか、枠を外して考えられるようになりました。自分ひとりの力は限界があるし、自分がどうにかできるという考え自体が独りよがりだと思っています。自分が今できることを超えて、さまざまな枠を外して、本当にその子のためになることを考えたいと思っています。

こだこのまわりには、いつもこどもの笑顔がたくさん。

こだこはいっつも笑顔でいっぱい

―マネージャーとして、ほかの職員に対してどのように感じられますか?

CFAの職員は、みんな一生懸命。怠けていたら怒られるし、怠けようという人はそもそもCFAにいません。自分が一生懸命やろうといしている中でさぼろうとしてしまう人がいるとイライラしてしまうけれど、CFAではそういう無駄な労力は使わなくていいのが楽です。それに、CFAでは、仕事ができる、できないだけでは評価されていなくて、想いを持った人が集まってきていると思います。尊敬できない人と一緒に働くのはつらいですが、一緒に働く先生たちに対して、尊敬できるのがすごくよいところだと思います。

―楽な仕事ではないと思いますが、幸田先生ががんばれる原動力はなんでしょうか?

こどもたちの人生に直接関わる仕事だということだと思います。こどもの人生は可能性だらけで、「今しかない」みたいな瞬間がこどもたちにはたくさん訪れるので、常にさぼっていられないなと思っています。

それに、代表の中山や副代表の藤場が人生を賭けてやっていることを知っているから、というのもあると思います。「こどものために」を追求して実現しているCFAみたいな場所は、ほかにないのではないかと思っています。CFAがやっていることに間違いはないと思えるから、ためらいなくCFAに賭けられるのだと思います。