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これまでの経験を仲間に伝えていく。仲間とともに、CFAKidsを日本一の学童にしていくという覚悟。

鈴木 景子(けいちゃん)

北海道札幌市出身。北海道教育大学養護教諭養成課程卒業。

学校教育に関心があり「保健室の先生」以外に小・中・高の教員免許を取得。学生時代に塾講師や教育実習生としてこどもたちと関わり、卒業後は養護教諭として小学校に勤務し救急処置、保健学習・保健指導などの実践を積む。

その後、教育委員会勤務となり学校保健担当として学校の指導を行うとともに、新型インフルエンザなどの感染症予防やアレルギー対応マニュアルの策定など「こどもの健康・命を守る」ための施策立案に携わる。早期退職に伴い新たにこどもと関わる仕事を模索していたところCFAKidsの理念に共感。2016年から勤務。

小学校の先生を早期退職して、北海道からCFAへ参画した鈴木先生。小学校の先生ではなく、学童だから・CFAだからできることやCFAで働く魅力とは?

CFAで働くことになったきっかけを教えてください。

教員を早期退職して上京することを決めていたのですが、上京した際には、改めてこどもに関わる仕事をしたいなと思っていたときに友人からCFAを紹介されました。信頼できる間柄だったので、詳しく聞く前から「そこにしよう」と思っていました。

そして、はじめて校舎を訪問したときに、校舎の先生が作った夕食のお味噌汁を大事そうにテーブルに運ぶ、当時1年生のこどもの姿に感動して…「絶対にCFAで働こう」と決めました。

―お味噌汁を運ぶ姿が決め手になったのですか?

そうですね、こどものうれしそうな表情やお味噌汁を大事そうにしている姿が印象的で。お味噌汁を校舎の先生からの愛情の表れのような形でその子が受け取っていて、その食事を楽しみにしている様子が伝わってきました。食事はすごく大切なもので、愛情表現のひとつだと思っています。先生とこどもの和やかなやりとりや、先生の慈愛に満ちた関わり方に感動して、「絶対にここで働きたい!」という気持ちになりました。

最初に校舎に入ったときの雰囲気もすごくいいなと思いました。ぱっと最初に入った瞬間に、どんな校舎かわかるじゃないですか。CFAKidsは、こどもの手づくりのものがあちこちに掲示されていて、あたたかくてステキだなと思いました。

―CFAKidsでは、毎日の食事やおやつは基本的に手づくりですね。

働いている保護者のかたが多いため、おうちではなかなか時間をかけるのがむずかしい場合もあるでしょうから。だからこそCFAKidsでは、出来合いのものではなくて、豊富な食材を知ったり調理の仕方を体験したり、一緒につくったり食べたりする楽しさを感じてほしいと願っています。

CFAKidsの毎日のおやつや食事。季節感のある、バラエティーに富んだメニューで、こどもたちも笑顔に。

―前職でのやりがいとできなかったこと、CFAに期待されたことを教えてください

養護教諭として、また教育委員会という行政の立場として、できることはやりきったという自負があります。

学校現場では、健康診断や様々な傷病への救急処置を行うとともに、感染症予防やけがの防止、性教育などの指導、不登校や特別な支援の必要な子への支援など担当。さらに、保健室から抜け出して、学級に入り、保健学習(授業)にも関わりました。その結果、学級担任と連携して小学3年生の「生活リズム」から小学6年生の「生活習慣病」までの全ての単元について授業実践することができました。このことは、従来の養護教諭にはなかなかできないことで、現在担当しているサバイバルプログラムの活動案作成などにもとても役立っています。

教育委員会では指導主事として、当時勤務していた札幌市や全国のこどもの現代的な健康課題である感染症予防、メンタルヘルス、アレルギー対応、学校環境衛生、性教育、自殺防止、救急処置、虐待対応等の在り方についての対応を検討・決定し、各校の校長先生がたへ説明したうえで、養護教諭研修や一般教諭研修を実施していくという責任ある仕事に関わることができました。

一方で、教職員という立場上、学校教育法や学習指導要領、学校保健安全法など、法に基づくかどうかを常に意識して仕事をしていたため、法に縛られることなく自由な発想で、創造的発展的に仕事を考えることはむずかしい状況でした。また、個々のこどもの状況に合わせて対応を柔軟に変えていくということにむずかしさを感じていました。

―現在CFAでは、H&S(Health&Safety)マネージャーとして、自分自身の身を守る「サバイバルプログラム」の企画や各校舎の衛生面安全面などの体制づくりを担当されています。

CFAでは、こどもの将来のためによいと思われることを 法に捕らわれず自由な発想で 提案・実施できるということが一番の魅力です。

それに、本当にこどもたちのことを考えている仲間と一緒に仕事ができるのが魅力です。私は「サバイバルプログラム」の企画を担当していますが、実際のプログラムは各校舎の先生が実施します。こちらが必要だと思うことを提示すれば、毎日こどもの様子を見ている先生が、こどもたちの様子に合わせて、内容をふくらませてやってくれているのがとてもうれしいです。

安全のことって、生活の中で実際にできなくては意味がないと考えていて。CFAKidsでは、プログラムでやったことが本当にできているか、先生方が毎日の生活の中で、継続的に見続けていてくれます。学校だとどうしても「本当に家ではやっているの?」と疑問を感じることが多いのですが…。

CFAKidsの「サバイバルプログラム」では、学校だと5、6年生で学ぶようなことも、必要だと思えば、伝え方を工夫して低学年でも理解ができるように伝えています。それができるのは、CFAの先生方の「こどもに伝えたい、教えなくてはならない」という危機意識や情熱からくるものだと思います。そういった仲間たちと一緒に仕事ができるのはとても恵まれていると感じます。

「サバイバルプログラム」を行う鈴木先生。伝えたい気持ちが高まり、説明に熱が入る。

―今後CFAKidsにこうなっていってほしいというのはありますか?

学童保育として日本一と言われるようになってほしいです。日本一とは、質やこどもへの保育の内容、レベルの高さなど…。あとは、こどもや保護者によろこんでもらいたいし、「ありがとう」って言ってもらえたら最高です。

今はマネージャーという立場についているので、CFAの先生方にもよろこんでほしいし、先生方の役に立ちたいと思っています。これまで様々な経験をしていろんな事例を知っているのは強みだと思っています。また、これまでの経験からこんな思いは二度としたくないという気持ちが「もっともっと先生たちに伝えたい、こどもたちひとりひとりに伝えなくてはいけない」という気持ちにさせています。安全は命につながることなので、教えても教えすぎることはないと思っています。やりたいことや伝えたいことがたくさんあって、手がまわりません。(笑)

―楽な仕事ではないと思うのですが、鈴木先生の原動力はなんでしょうか?

「CFAKidsを日本一にしたい」という気持ち、そして「CFAで働くという覚悟」です。

これだけ人生で仕事に時間を費やす中で、自分が何をやるかどこまでやるかは考えますが、やるからには一生懸命やりたい。やれるだけはやる、という気持ちで日々働いています。