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人と人とのつながりを大切にしたい。こどもたちとともに成長中。

北見 洋樹(きた)

学生時代、東日本大震災で被災したこどもたちを対象とした居場所づくりのボランティア活動を経験。CFAKidsに新卒で入社。

迷いに迷った就活。なぜCFAへ?実際に働いてみて感じるやりがいとは?

―学生時代はどんなことをしていたのですか?

大学2年生から卒業まで、東日本大震災で被災した地域のこどもたちと繋がって、居場所づくりを行っていました。地域の公民館を拠点として、宿題を教えたり、すぐ横にある広場で遊んだりというような活動です。こどもと関わったのはそのボランティア活動に参加した時が初めてだったのですが、その経験が、教育やこどもに関わる進路を考えるきっかけとなりました。

―ボランティア活動で印象的だったこと、覚えていることはありますか?

“被災地のこどもたち”と言われますが、東日本大震災から時間も経っていたので、どこまでが震災の影響でどこからが地域柄かということは難しいところではありました。実際、こどもたちは元気ですし、一緒に遊べて楽しいみたいなところもある一方で、先生方は復興に向けての仕事で忙しいという事情もあったりして。また、地域に喫茶店や大きいスーパーなどが何もない、という状況は印象的で。外から来た自分から見れば、自然が多かったり、海沿いで美味しい魚介類とかもあったりしていいな、と思ったのですが、きっとそこにずっと住んでいるこどもたちの感覚はまた違うんだろうなと感じたことは覚えています。

―CFAへ入社した経緯は?

大学3年生の冬、CFAのイベントに参加して、その時に採用担当の方とお話する機会をいただくことがありました。当時、仕事というものが何か分からないながらに、自分は“人と人との生のやりとり”みたいなところは大事にしたいなと思っていました。ただ、こどもに限らず、介護福祉の仕事も考えていて、なんかいろいろ本当にもうかなり迷っていました。

最終的にCFAを選んだ理由として、学生時代のボランティア活動の経験は一つですが、決め手になったのは、就職を迷っている時期にCFAの職員さんが親身になってくださったり、お話しをさせていただいたりというような “人とのつながり”が大きかったのかなと思っています。

―働いてみて感じた、CFAのやりがいは?

日々のささやかなシーン、例えば、楽しそうに遊んでいたり、他愛ないおしゃべりをしていたりというような、こどもたちが肩の力を抜いて気楽に過ごすような時間がとても好きで、それを大事にしたいと感じています。“日常を守っていく”というような感覚がやりがいというか、自分が仕事をする上での役目かなと思っています。成長しつつ楽しかったりそれぞれの喜びを感じられる時間にしたいと思うし、保護者の方にも一緒にこどもたちの様子を共有して喜べたり、あるいは相談できたりというふうにしていきたい。そこを目指すことが、自分らしくこの仕事をしている上でもやっていくべきことだなという考えです。

―きたにとってこどもと関わることとは?

楽しさもありながら、関わりへのためらい、迷い、怖さのようなことを感じることもあります。例えば、自分からは関わってこない高学年の女の子たちとのコミュニケーションなんかは難しいです。こどもたちの気持ちや背景を、自分がどこまで考えられているのかなということは考えます。その上で、こどもたちの今と将来のために伝えるべきところは伝えなきゃと思い、立ち止まりながらも少しずつ進んでいるかなという感じです。

―運営をしながら、“H2O”のリーダーも務めていましたね?

H2Oは、職員同士が校舎の枠を超えて交流する機会を作るチームのことです。(Human(人間らしく、自分も、仲間も)、Happiness(幸福、幸せ)、Oh Yeah(うん、それいいね!みんなが同意されている状態)の略)1年間やってみて、職員の皆さんにとって、どういう時期で、どういうイベントをやるのが、H2Oとして役割を果たせるのかなっていうところは考えることがありました。忙しい時期に一息・・・というのもありながら、一方で色々と仕事がある中で、どこまでこの時期に実施するのがいいのかな?みたいなところも考えたりもして、早めに一年のロードマップを描くことが大事だなと学びになりました。

―CFAで働いてみて、3年目に突入。気持ちの変化などはありましたか?

1年目は、右も左もわからない中で、職員のみなさんから教わってCFAで働く感覚をつかんでいく段階でした。2年目に入って、校舎や相方が変わり、“誰かと一緒にやる仕事”というところをとても意識しました。こども達にどんな姿になってほしいか、何を大事にして伝えるのかとか、そういったところも意識できてきたように思います。

3年目からはキャプテンという責任ある役割をいただいて、正直不安を感じたこともありました。ただ、人と関わる仕事だからこそ悩むし、簡単ではないからこそ価値のある仕事だと思っています。周りに助けてくださる方もたくさんいるので、こどもたちにとってより良い価値を生み出していきたいなと思っています。