10周年のご挨拶
CFAができて10年が経ちました。
社会もCFAもどんどん変化してきました。
たくさんのこどもたちや保護者と関わり、
時にはイジメを解決するために学校に乗り込んだり、
離婚しそうになっている保護者同士の間に立って話を聞いたり、
知らない人から危害を加えると脅迫されたり、
多くの人の力を合わせて新しい価値を生み出したり…
新たな出会いや別れもたくさん経験しました。
まさに自分自身のお金も時間も人生も、持つものすべてを捧げてきた10年間でした。
その中で「生まれ育った家庭や環境でその後の人生が左右されない社会の実現」という
CFAの理念を変えるべきではないかという声があがりました。
こどもたちは生まれた家庭や育った環境に大きく影響を受ける。
そのこと自体をなくすことはできない。
でも、一人一人にしあわせに生きていってほしい。
そこでみんなで何回も集まって話し合って決まったのが
「生まれ育った家庭や環境にかかわらず、だれもが幸せに生きていける社会の実現」です。
CFAの事業は一言では言えません。
いわゆる社会的インパクト的なものでは測れない事業ばかりだし、
なんのためにやっているのかがわかりにくい活動も多いです。
なぜならばCFAの事業は「一人ひとりがしあわせに生きていくことの手伝い」だからです。
勉強が必要な子には勉強を教えるし、ごはんが必要な子にはごはんを、
あそべてない子にはあそびを、ほっとする居場所が欲しい子には居場所を。
お金がある家の子もいれば困難家庭の子もいる。
障害を抱えている子もいればそうでない子もいる。
一つの施設や事業の中にさまざまな人や、取り組みや想いや活動が混じり合っているので
「ここはこういう施設です」と言えず、どうにもわかりにくいのです。
でもそれがCFAです。
10周年にあわせてCFA全体のWeb、CFAKidsのWeb、irodoriのWeb、
そしてCFAのロゴなど全面的にリニューアルしました。
ロゴはこれまでは「家と学校の間の"放課後"」を表現していましたが、
そちらはCFAKidsのロゴに移行し、
CFA全体のロゴは多様な人たちがそれぞれの人生を楽しんでいる
「自分の人生を生きる」というコンセプトを表現したものになっています。
次の10年、さらにわかりにくく本質的な活動になっていくかもしれません。
もしかするとなにかいい表現が見つかってわかりやすい活動になっているかもしれません。
いずれにせよみんなでワイワイガヤガヤ話し合いながらあちらこちらと寄り道しながらも、
心は理念の実現に向けてまっすぐに進んでいきたいと思います。